お役立ち情報第55弾
断食から学ぶ
◆昔、一家に一冊あった「実際的看護の秘訣」という本 通称「赤本」と呼ばれる
100年ほど前に編纂された本なので、医療知識の乏しい内容ではあるがカラダの【治る】本質をついている。 当たり前の内容と言われれば、それまでだが・・・現代人に忘れがちの本当の養生を垣間見ることができます。 医療の歴史を振り返ると、現在の化学を使った薬物療法はわずか100年足らずです。 それ以前の医療は、いかに【自然治癒力】を生かせるかを探求するしかなかった。 だから、薬は薬草から・・・。 食材は、季節ものを大事にしたり・・・食べ過ぎない・・・しっかり噛むなどの食養生が発展した。 そして、抵抗力のある身体作りを鍛錬として励行した。 いつしか、これらが習慣化し文化として根付いた。
なかでも、抵抗療法の最も重量なものに【断食】があります 現在では、【ダイエット】のためのメソッドとして商品化されていますが・・・実はものすごい効果があります。
◆断食療法の話(赤本抜粋)
普通の体形では、30日くらいまでは水ばかりで、食べ物を摂らずにいても、少しも危険ではない。 食べずにいると、体内の脂肪や肉がみな体温を造る燃料材料に使われて、やせていく。 この燃焼材料がある間は食べずにいても「からだ」の肉や脂肪が代謝していくから、生命に別状がないのである。このようにして今まで長い間使っていた組織をいったんなくしてしまうと、体内にいかなる変化が起こってくるかといえば、身体を組織する細胞には、長い間の週間のために、その人々によって色々の悪い癖がついて、それが種々の病原になって現れてくるのであるが、断食をするとある一部の細胞が溶けてなくなり、新しい細胞が出来ることで悪い癖がなくなり、身体が更生するのである。
また、断食中は体内に不思議な現象がおきて随意筋(身体を動かす方の筋肉)の神経が鈍って、血管や内蔵に働いている神経が非常に興奮するのである。 ことに、その人の内蔵や血管に病気があるとそこの部分に働く神経が非常な勢いで活動を始めるので、病気は拭うように完治するのである。胃腸の下垂や拡張している人の断食中には、盛んに嘔吐が起こって腹の腹筋を縮めて、下がった内蔵を引き上げようという現象がおきるような、人間の知識では分からない不思議な自然良能が働くことは間違えないのである。また、この血管神経が興奮するために断食中に胃や十二指腸潰瘍のある人は大出血を起こしたり、血圧の高い人は脳出血を起こすようなこともある。
◆断食療法のやり方
① 予備断食
第一日は粥と梅干、第二日はその量を半減し、第三日は重湯のみとし、第四日から本断食に入る。
② 本断食
初めから何日間と予定する 反応症(腹痛・下痢・頭痛・嘔吐・子宮出血・胃の出血・尿のにごり・不眠・ホロセなど)がおきても驚かない 本断食中は毎日水を1リットルずつ以上飲用すること。 終日寝ていないで寝たり起きたり散歩したり、血の巡りが良い方が効果が高い。 三四日目に飢餓、不安になりやすいが、これを乗り越えると不思議に飢餓や不安がなくなる。
本断食は一週間徹す 断食10~14日に白血球が一番多く増加するので、不知の難病が治りやすくなる
③ 断食後
第一日目には少量の重湯、第二日目にはその量を増やし、第三日目には重湯に野菜スープ、四日目には少量の粥と梅干という具合に、七日間の断食なら七日間で常食に戻す もし、これを急激に増量すると大害を被るだけでなく、せっかくの効果が水の泡になる
◆日頃のなにげない生活習慣がこれほどまでに悪かったことに気付く
私は3日ほどの経験しかないが、一番感心したのは「食べないことは暇である」ということである。一日の中で食べることへの欲求が大半を占めていることに気付く。 断食は、【切らない手術】と言われる先生がいる ことに、身体を治す方法はすべて皆さんのカラダに備わっている・・・ということに気付いてもらいたい!